アルトコイン(オルトコイン)とは何か?
アルトコインとは、Alternative Coin(代替のコイン)の略で、ビットコイン以外の暗号通貨(価値記録)の総称です。ほとんどのものはビットコインを元にしたものであり、根本的な仕組みは変わりません。
オープンソースなので、その仕様を改善したり、コピペする等して、アルトコインが(スクラッチからビットコインが立上がった事と比較すると)比較的容易に立上がります。
アルトコイン誕生の背景
ビットコインを採掘するのが困難になったため
ビットコインの誕生初期は個人でもマイニングが可能でした。しかし、価格が上昇するにつれて、個人でのマイニングは徐々に難しくなっていきます。マイナーは複数のコンピューターを使用するようになり、複数人でマイニングを行うユーザーも出現すれば、マイニングに適した専用ハードウェアまで登場しました。
先行者利益を狙って
ビットコインは、ネット上で流通する仮想通貨として2009年に生まれた。その後、乱降下を繰り返しながらも少しずつ価値を上げ、当初1ドル程度だった1単位の価値はどんどん上がっていった。
「こんなことならもっと前に入手しておけばよかった」と悔やんでも、時すでに遅し・・・。
だったら自分で新しい仮想通貨を作ってしまおう! と考える人も当然出てくるでしょう。
中本は約100万BTCを所有していると推測され、これは2013年12月時点の相場で11億USドルに相当する額である[9]。
機能を改良するため
まず「総発行枚数」
これは価値に大きく影響します。当然ながら大量に発行すれば希少価値が無いので1コインあたりの価値は下がります。
例えばDogecoinは元はネタで作られたコインで、大量に発行されるようにプログラムされているので1コインあたりの価値はそんなに高くありません。
ちなみにBitconは2100万枚と決まっています。次に「取引の速さ」
Bitcoinを始めとするP2Pの分散型通貨は「ブロックチェーン」という取引がまとめられたデータによってネットワークが保たれています。
俗に言う「採掘」という作業は、そのブロックチェーンを構築しているブロックのハッシュを解く作業の事を指します。送金→検証→決済完了の検証に当たる部分ですね。取引に間違いが無かったかという検証を行っている訳です。
Bitcoinは10分ごとにブロックが発行されるようになっています。という事は少なくとも取引の検証に10分掛かる事になります。
そこを克服すべく、オルトコインではブロック発行間隔を「5分」にしたり「2.5分」にしたり「1分」にしたり・・・ってな感じでコインを作っています。次に「暗号化アルゴリズム」
これはマイニングしたいという人は特に注目すべきポイントですね。
まず、BitcoinはSHA-256(SHA2)というアルゴリズムが使われています。SHAというアルゴリズムは広く使われていて、例えばソフトウェアがダウンロード時に改変されたものじゃないかという検証だとかSSLサーバーの証明書だとかにも使われているので、ご存じの方も多いのでは無いでしょうか?
SHAのような暗号化された電子署名もBitcoinネットワークを安全に保つために必要不可欠なものです。SHAの特性上もし不正されればデータに誤差が生じ、すぐに分かるようになっています。
アルトコインの種類
全世界で500種類以上もコインが作成されておりますが、代表的なアルトコインに、ライトコイン、ドージコイン、ピアーコイン、日本発祥のモナーコインなどがあります。
モナーコインは日本発祥ということで有名です。
次に人気あるのが、ライトコインですが、時価総額でビットコインの3%、ドッジコインは0.2%、モナコインは0.04%。
アルトコインの注意点
これらはビットコインの欠点を真面目に改良したコインや、まったくの詐欺的なコインまで、あらゆるものが存在し、その数は500以上存在すると言われています。
アルトコインを保有する際は、その背景や仕組みをよく研究しないと、思わぬ詐欺に遭うことがありますので、相当な注意をする必要があります。
マイナーなものには手を出さないほうが無難ですね。
高齢者の元に複数の業者が次々と現れてインターネット上の仮想通貨の購入を勧め、トラブルになるケースが急増していることが10日までに、国民生活センターへの取材で分かった。昨年1年で全国から100件以上の相談が寄せられ、多額の現金をだまし取られる高齢者もいた。国民生活センターによると、関東地方の高齢者からの相談が多く、大半のケースでは自宅にパンフレットが届く。その後、買い取り業者を名乗る者から「パンフレットが届いた人しか買えない。購入してくれたら高値で買い取る」などと電話がある。
承諾した場合、販売業者に代金を支払う。だが約束通りに買い取ってもらえなかったり、買い取り業者と連絡が途絶えたりするトラブルが発生している。偽の警察官などが購入を勧めてくることもある。
岐阜県中津川市の70代女性が昨年、購入を持ち掛けられ、1億1千万円をだまし取られた。水戸市の80代女性も3500万円の被害に遭った。いずれも自宅にパンフレットが届き、さまざまな肩書の人物や会社が登場。「絶対に損しない」などと言葉巧みに勧誘していた。
アルトコインまとめ
但し、時価総額はビットコインと比較すると微々たるもので、今後どうなるかは誰にも予測できません。自分なりに将来性や安全性を見極めた上で取り組むことが必要でしょう。