昨年初めに10万円台だったビットコイン価格は、12月8日に200万円を突破。約20倍以上の上昇を見せ、各メディアのニュースでも連日取り上げられるようになった。女優やお笑い芸人を起用したビットコイン取引所のTVCMも見かけるようになり、仮想通貨フィーバーはとどまることを知らない。

そもそもビットコイン・仮想通貨とはどんなものなのか。ビットコイントレードに詳しいIFTAテクニカルアナリスト/ESTA名誉会員の「天空の狐」氏が、今さら聞けないビットコイン・仮想通貨の基礎知識を解説する。

ビットコイン価格は1年間で約1960%上昇

ビットコインや仮想通貨とは何か。ビットコインを簡単に説明すると、ブロックチェーンと言われる改変不可能なネットワーク上で取引される仮想通貨のひとつで、2009年から運用が始まりました。

ビットコインの価格は、2017年12月11日時点で1910000ビットコイン/円、2017年1月から上昇率は約1960%、過去5年で約165800%と驚異的に上昇しています。今、もっとも世界中から注目を集めている投資商品といえるのがビットコイン・仮想通貨です。

ビットコイン価格は2017年1月から12月の間に1960%上昇

ビットコインが急速に普及していく状況は、1990年代のインターネットが普及してゆく雰囲気と似ているかもしれません。過去の自分が、「インターネットなんて自分には関係ない」と思っていたとしても、今の時代を知れば、考えを改めるでしょう。ビットコインにも、同じことが言えます。

近い将来、ビットコインはインターネット同様に身近な存在になるでしょう。インターネットを見ない日なんて、ありますか? ビットコインの存在は、インターネットの歴史と同じ道を歩みだしているのです。

インターネットの普及とともに、インターネットの潜在的な力に気づいた人々が、その後の未来の世界を席巻しました。インターネットの副産物として、Facebook、Twitterなど新しいサービスが次々と世の中に生まれました。

インターネット事業に取り組んだソフトバンクが、今では日本を代表するトヨタ自動車株の時価総額の約30兆円を越えました。こうした未来を、どれだけの人が気づけたでしょうか。ビットコインの未来に気づくことは、インターネットの可能性に事前に気づけたことと、同じと言えるでしょう。そして、ビットコインの時価総額は2017年12月8日には、約30兆円を越えて、その本質が評価され始めています。

私たちはビットコインの歴史的瞬間を目にしている

ビットコインはいまだ黎明期です。この時期が非常に大切になります。20年後に、もしタイムマシーンがあるなら、人々はこの時代、2017年に戻りたいと思うでしょう。なぜなら、ビットコインの未来への光明が見え始めた頃だからです。

2009年の運用開始から、ビットコインは世界中のエンジニアから徐々に信頼を勝ち得てきましたが、今まさに、ビットコインをめぐる状況が大きく変わろうとしています。2017年12月10日にCBOE(シカゴ・オプション取引所)、12月18日にはCME(シカゴ・マーカンタイル取引所)が、ビットコインの先物取引をスタートしました。これにより、ビットコインは金融のプロたちに資産運用商品であることが認められたといえます。

同時に、仮想通貨としてネットワーク上だけの信用にとどまらず、紙幣や硬貨と同等の法律的な保障、技術的な信認を得たことになります。

今から、私たちはビットコインにプロの資金が参入する、歴史的瞬間を目にすることになります。インターネット時代の過去の英知を生かす、新しい未来が開幕するのです。

参照元:https://www.moneypost.jp/230499

ビットコインはインターネットと同等の普及を遂げるか