経済の崩壊により自国通貨「ジンバブエ・ドル」が2015年6月廃止となったジンバブエ。仮想通貨ビットコインの需要が更に急騰しており、国際価格に比べて約2倍の14,000ドル近くになっています。日本円で約160万円という価格。ジンバブエでは人々が、車や国際取引でビットコインを利用しています。また唯一の取引所では「現在使用しているお金よりも、ビットコインが優れている」と記されているのです。
(CNN) 経済の崩壊により自国通貨が破綻(はたん)したジンバブエで、インターネット上の仮想通貨「ビットコイン」の需要が急騰している。
首都ハラレにある唯一の仮想通貨取引所Golix.io(ゴリックス)での相場は
過去1週間で10,000ドルを突破したと報じられていました。
現在はさらに上昇し今朝の段階では最高13,900ドルとなっています。
Cryptocurrency Market Capitalizationsでの相場は
1BTCあたりおよそ7,200ルですので、ジンバブエでは約2倍で取引されています。
ジンバブエの仮想通貨取引所にもQ&Aがあり、
なぜアフリカでのビットコイン価格は、
他国よりも高いのかと言う点に答えています。
その内容は、これから先に他国も同じような回答になるのかもしれないと考えます。
内容も後でご紹介いたしますね。
仮想通貨ビットコイン価格“国際相場”の2倍取引「ジンバブエ」
仮想通貨ビットコインが流通する背景
ジンバブエではビットコインの使用が一般に広く浸透しつつあり、今や自動車ディーラーのような業務でも仮想通貨による支払いを受け付けるようになっている。
同国のムガベ政権は、2008年に起きた凄まじいハイパーインフレへの対抗策として自国通貨を廃止。大半の商取引を米ドルで決済してきた。
そして、2015年6月にジンバブエ中央銀行は、ジンバブエドルを廃止。
米ドルに両替しての回収を発表しました。
しかし現在は外貨の不足が深刻化し、政府は米ドルと等価の「ボンドノート」と呼ばれる銀行券を発行することでこれに対処しようとしている。ただこれらのボンドノートの相場は闇市場で下落しており、国際取引にも使用できない。
こうした過去10年前から続く情勢で、外貨不足を経験し続けていジンバブエ。
そのためビットコインへの関心が驚異的な数字に表れているのです。
ジンバブエでは国際市場にアクセスするために「仮想通貨ビットコイン」利用
ジンバブエの市民はビットコインを使って国際市場にアクセスしています。Kasangaya氏は、ジンバブエの市民が様々な国際市場にアクセスするためにビットコインを採用していると述べています。
キプロスやインドなども思い出しますが、国の金融政策の不安、政治の不透明感など、
自国の通貨に信頼が損なわれるとき、信頼は自国通貨から、
仮想通貨ビットコインへ流れていくのを見続けてきました。
通常の通貨と異なり、中央集権的な機関が打ち出すさまざまな措置とそれらの予期せぬ結果による影響を被らないというのがその理由だ。
出典:CNN.co.jp : ビットコイン、ジンバブエで価格急騰 国際相場の2倍
仮想通貨ビットコインSegwit2xハードフォーク準備
Zimbabwe’s only bitcoin exchange, Golix.io, is readying up for Segwit2x, the second bitcoin fork on November 16, as global prices cross the $7,000 level. In Zimbabwe prices are now near $14,000.
そして、現在心配されている仮想通貨ビットコインのハードフォークについて、
ジンバブエ仮想通貨交換所Golix.ioは、
世界の価格が7000ドルを超えているため
フォークであるSegwit2xの準備を進めているといいます。
(この時のジンバブエでの取引は14,000ドル近くなっています)
なお、ジンバブエの交換所では現在のビットコインをBTCとし、
ビットコインゴールドはBTGを使用すると述べています。
このあと行われる予定のSegwit2xチェーンは通貨記号B2X
フォークの後の交換所フォームではビットコインキャッシュを
通貨記号BCCからBCHに変更する予定。
参考資料:Zimbabwean Bitcoin Exchange Prepares for Segwit2x Hard Fork
https://www.cryptocoinsnews.com/zimbabwe-bitcoin-exchange-readies-up-for-segwit2x-fork/
そして、ジンバブエの仮想通貨交換所内に設けられているQ&Aに
記されていることには、なぜこの国では仮想通貨ビットコインが高いのかなど書かれています。
需用と供給のバランスにより高くなること、
アフリカでは採掘していないことなども書かれていますが、
強く印象に残ったのは、
「Bitcoinは、現在使用しているお金よりも優れています。」とのタイトルです。
ジンバブエでは、銀行がデビット/クレジットカードの使用をオンラインで制限しており、
顧客が国際送金を行うことが困難になっています。
銀行口座でできることが限られていると記されています。
参考資料:Why the price of bitcoin in Africa is significantly higher than it is on other international exchanges? – Golix Support
https://support.golix.io/hc/en-us/articles/115001224525-Why-the-price-of-bitcoin-in-Africa-is-significantly-higher-than-it-is-on-other-international-exchanges-
また、ナイジェリアやアンゴラなどでは、ジンバブエよりもビットコインの価格が高いとも書かれていました。
英ケンブリッジ大学に籍を置く経済史家、ギャリック・ハイルマン博士が考案したビットコイン市場潜在性指数によれば、ビットコインの流通拡大に有利な国としてジンバブエはアルゼンチン、ベネズエラに次ぐ3位につけている。
参照元:http://virtualmoney.jp/I0001469/&page=0
仮想通貨まとめ
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